オリオンの涙

adrenalize2008-12-19

別に凹んでたりするわけじゃないけれど
ちょっと暗い文になるかもです。
読み飛ばしてください。






星めぐりの歌

       
あかいめだまのさそり
ひろげた鷲のつばさ
あをいめだまの小いぬ
ひかりのへびのとぐろ
オリオンは高くうたひ
つゆとしもとをおとす


アンドロメダのくもは
さかなのくちのかたち
大ぐまのあしをきたに
五つのばしたところ
小熊のひたひのうへは
そらのめぐりのめあて


ふとこの詩、思い出した。
家に夜中家に帰ってくることが多い。
アパートに入る前、空見上げると、
白い息の向うにオリオンと青い月。
こんな季節だね。
実家にいた頃も
夜こんな空ぼ〜って眺めてたっけ。
冷えて澄んだ空気の中で、
放つ淡い光はなんだかとてもきれいで。
なんだかささいなこと、だけど、
なんだかそんなひと時で、
ホッと一息つける自分がいたり。
まだまだで宙ぶらりんな自分に対する焦りと苛立ち
仕事で追い込まれて自分を振り返れてない不安さ
思い願えども叶わないのではと思う時の切なさ
そんな風な最近のごちゃ混ぜな感情も
ひと時、忘れさせてくれたり。


オリオンの上に輝く月
アルテミスの悲しみ
空に輝く無数の星の
その中の7つと月の紡ぐ
切なく悲しい物語。
露と霜とはオリオンの涙か。